アンドレア・デル・ヴェロッキオ

レオナルドを育成したことでも有名

芸術が盛んなフィレンツェでは、優良な美術家は資金的にも余裕があり、教会や貴族などから請ける依頼にいつでも応じられるようボッテガという工房を所有していた。

 

そこでは金工、素描、絵画、彫刻など美術一般の作業を、師匠と複数の徒弟が分担しながら進行していた。

 

一五世紀後半kろ、、もっとも大きなボッテガを所有していたのがヴェロッキオである。そこにはレオナルドやペルジーノなどの後に頭角を現す弟子たちが入門し、絵画や彫刻の基礎を師匠から学んでいた。万能の天才と呼ばれたレオナルドが生まれたのも、多種多様な芸術に触れることができる「ボッテガ」にあったと言えるだろう。

 

ヴェロッキオはメディチ家からの注文により、「ダヴィデ」や「イルカを抱く少年」などの作品を残した。それらはギベルティの色が濃い優美で工芸的な性質を示しており、メディチ家の趣味とも重なる。

 

しかし一方、勇壮な作風の彫刻も残している。たとえばヴェネツィアから依頼された「コレオーニ騎馬像」は力強くてで動きのある造形をしている。

 

代表作:キリストの洗礼

 

 

ヴェロッキオの中ではめずらしい絵画作品。弟子であるレオナルドも参加している。この作品は基本的にはヴェロッキオが策がしているが、左端の天使はレオナルドが描いたと言われている。たしかに右側の洗礼者ヨハネとやや作風が異なり、ヨハネは彫刻的に描かれているが、天使のほうは表情などに豊かな陰影が見られる。レオナルドの絵画にショックを受けた師匠は、その後絵をかくことはなかったという。