ヴィットーレ・カルパッチョ

ヴェネツィアは歴史絵巻を示した絵画が多いことでも知られる。この分野はジャンティーレ・ベッリーニが開拓使、ヴェネツィア歴史絵画の流れを作り出した。

 

これに世俗的なエッセンスを加えて物語画を作っていったのがカルパッチョだ。彼の絵画にはヴェネツィアの風景などが多く盛り込まれており、人気を博した。

 

なお、イタリア料理に「カルパッチョ」という料理がある。これは牛肉を薄切りにしてチーズなどをかけた料理だが、その名の由来はまさしく画家の「カルパッチョ」である。カルパッチョの描く絵は赤い色が効果的に使われることが多く、同じく赤い色の料理に「カルパッチョ」の名がついたのである。

 

代表作:悪魔にとり憑かれた男を治癒するグラドの総主教

 

 

ヴェネツィアの画家たちが参加した「十字架の奇跡物語」の一幕。いたるところに当時のヴェネツィア風俗が描かれており、水路やゴンドラ、橋などがびっしりとちりばめられている。そしてアクセントを加えるように鮮やかな赤色が構図を引き締めている。