ティツィアーノ・ヴェチェリオ

ヴェネツィア絵画もまた、16世紀にフィレンツェに比肩するほどの隆盛を迎えた。それはジョルジョーネやベッリーニの働きのおかげでもあったが、なによりテツィアーノの功績が大きい。

 

彼は1490年にピエーヴェで生まれ、ジョルジョーネノ助手として働く。その中で鮮やかな色合いの独自のスタイルを確立していき、フラーリ聖堂の「聖母被昇天」を作り上げて名声を確かなものにする。

 

その豪華な色彩は貴族や王族を虜にし、皇帝カール五世や教皇パウルス三世が支援を行うに至った。作品のレパートリーも多く、キリスト教や神話、そして肖像画など300点以上にのぼる作品を制作している。

 

代表作:聖母被昇天

 

 

聖書に直接記述のない聖母マリアの姿を描いたもの。聖母は亡くなり、天使につれられて神のいる天上界に運ばれていく。上に向かうにしたがって明るく描かれており、ダイナミックな作風を演出している。