ジョルジョーネ

謎かけのような絵画を残したことで知られる

ジョルジョーネは1477年にヴェネツィアにほど近いカステルフランコ・ヴェネトに生まれる。このころのヴェネツィアは地中海交易によって栄えており、経済的余裕から美術に関しても盛況していた。ジョルジョーネは、そんなヴェネツィアで期待の新人として頭角をあらわした。

 

ジョルジョーネは従来の宗教画から離れて活動したことでも知られる。たとえば「眠れるヴィーナス」では、ふくよかな美神の姿を描き、新たなヴェネツィア芸術の道を示した。このように、神話や風景画を中心にした分野にとりこんでいたが、テーマが明瞭でない絵画も多く残している。「テンペスタ」は一件主題がよくわからない絵画となっており、多くの議論が神秘的要素を演出している。ただ、その色合いや構図は後の時代に大きな影響を残している。

 

代表作:テンペスタ

 

 

赤ん坊と抱いた裸婦、奥にとどろく稲妻、そして横を見つめる兵士。何がテーマかわからないこの光景は、ヴェネツィア派芸術の最大の謎の一つとされている。

 

この作品に対してはさまざまな解釈がなされているが、正解には至っていない。どちらかというと、何か主題があるわけではなく、いわゆる「シュール」な雰囲気を味わう作品なのであろう。